ドアを閉める瞬間は、品性の表れやすい瞬間です。
ドアを開けるときではありません。
閉めるときも、開けるときと同じくらい重要です。
ドアを閉めるときを思い出してください。
スプリングがついたドアは、開けてから手を離しても、自動的に閉まります。
急いでいるときでも、ドアの半開きを防げるため安心です。
しかし、これは上品なドアの閉め方とは言えません。
ドアが閉まるとき「ばたん」と音がします。
ドアのタイプによっては、大きな音が響くこともあります。
スプリングの調子が悪いと、ドアが半開きのままになるでしょう。
上品にドアを閉めるなら、きちんと閉めきるところまで手を使いましょう。
ゆっくりドアを閉めれば、大きな音は響きません。
ちょっとした違いですが、これを心がけるだけで、あなたの動作はずいぶん上品になります。
片手でもいいのですが、両手を使えば、いっそう上品です。
「時間がかかる」と思うかもしれませんが、ほんの2、3秒です。
たった数秒をたいせつにするだけで、ドアを閉めた後の余韻がずいぶんよくなります。
1つ1つの動作を落ち着いて心がけたほうが、生活に上品な雰囲気が漂うのです。