人の品性が表れるのは、どんなときでしょうか。
普段私たちは、何かを始める前や最中は、しっかり注意するものです。
しかし、注意したいのは、何かを終えた後です。
何かに取り組んでいる最中は、その作業で頭がいっぱいです。
その作業が終わって、ほっと一息ついたとき、その人の品性が表れやすくなります。
たとえば、飲み終わった後の空き缶。
空き缶を、道にポイ捨てするか、きちんとごみ箱に捨てるかです。
用を済ませた後の便座。
便座のふたを、開けたままにするか、きちんと閉めるかです。
食卓で食事を終えた後の食器。
食器を、そのまま放置するのか、台所まで持っていくかです。
使い終わった文房具。
鉛筆や消しゴムを、出しっ放しにするか、きちんと筆箱に戻すかです。
仕事を終えて帰るときの机。
机の上を、資料で散らかしたまま帰宅するのか、片付けてから帰宅するのかです。
緊張が緩み、つい楽なほうを選んでいないでしょうか。
「終わったからどうでもいい」と考えるのでは、紳士淑女のマナーではありません。
細かな配慮までできる人になり、最後の最後まで引き締めましょう。
終わり際が美しい人は、人としての内面も美しいのです。