少しでもお小遣いを稼ごうと、副業に手を出す人もいるでしょう。
小さな金額しか稼げないと思われる副業ですが、時給だけで考えると、本業より稼げる場面もあります。
たとえば、作家です。
作家の本業は、本を書くこと。
本を書いて売れれば印税が入りますが、1冊を書くのには時間がかかります。
時給で換算すると、実は大したことがない場合が少なくありません。
出版部数が少ない場合、アルバイトしていたほうが、まだ稼げる場合もあります。
一方、作家になると、講演という仕事が舞い込んできます。
お小遣いを稼ぐにはちょうどいい副業です。
しかも講演は、短時間で大きく稼げる場合が少なくありません。
では「講演ばかりすればいいではないか」と思いますが、そこが注意ポイントです。
講演に呼ばれるのは、作家という本業での活躍があってこそです。
講演ばかりしていると、作家という本業がおろそかになり、いずれ呼ばれなくなります。
最終的に「本業でも副業でも稼げなくなっている」という窮地に陥るのです。
本業を手抜きしてまで副業に手を出すと、共倒れになるでしょう。
どの分野でもそうです。
本業があっての副業です。
本業で実力を身につけて稼いでいくほうが、長期的にも安定し、よく稼げます。
副業に手を伸ばすなら、本業をしっかりやったうえで、着手することです。
もし副業がうまくいかなくても、本業が保険の役割を果たすのです。