ひとたび投資を始めると、いかに冷静を保つかの戦いです。
得をしたり損をしたりなど、感情を揺さぶられる連続です。
得をしているときはまだいいのですが、問題は、損をしているときです。
損をしていい金額を決めずに投資を始めると、損を続けたとき、やめていいポイントがわからなくなります。
人の心は不思議なもので、損が出ると、何とか取り戻したい気持ちが発生します。
「何とか取り戻したい」と思い始めたら、冷静さが失われつつある前兆です。
「もう少し、あと少し」と思っているうちに、損がどんどん膨らみます。
やめたほうがいいのではないかと思っても、悔しい気持ちがそれを遮ります。
気づけば、巨額の損失に陥っているのです。
投資を始めるなら、まず損をしていい金額を決めておきましょう。
冷静であるうちに決めておくから意味があります。
損をしていい金額を決めていないなら、投資を始めてはいけません。
そして、損が目安の金額まで達したら、感情は抜きにして、投資を終了します。
どんなに悔しくても、やめます。
損切りでいいのです。
自分の判断が誤っていたことを認めることはつらいことですが、必ず守り抜きましょう。
損をしていい金額さえ決めておけば、投資に失敗することはあっても、大失敗だけは避けられます。
安全に投資をするための、基本ルールです。