過去を振り返って、大きな転機を思い出すとき、どんな場面を思い出すでしょうか。
「自分が変わる」「人生が変わる」と言えば、大きな出来事を想像するでしょう。
ところが実際は、そうでない場合が多いものです。
たとえば、ある人物の一言が胸に突き刺さり、その人生観を変えてしまうことがあります。
その人物とは、高い肩書を持つ偉い人とは限りません。
意外に、幼い子どものたわいもない一言かもしれません。
ボランティアで遭遇したある一瞬の場面が忘れられず、価値観を大きく変えることがあります。
その場面とは、衝撃的な場面とは限りません。
意外に、穏やかで静かな場面ということもあります。
ちょっとした場面が、なぜか胸に突き刺さり、その後の人生に影響を与えることがあります。
そんなとき「こんな出来事が重要であるはずがない」という先入観から、軽く考えてしまいがちです。
ささいなことだと思うことは、本当にささいなことでしょうか。
人生が変わる場面とは、意外に一瞬です。
変化は、じわじわであることもありますが、一瞬で起こることもあります。
小さな出来事がもたらした、大きな恩恵に気づくことです。
何が自分の琴線に触れるか、わかりません。
ささいなことでも、人生は十分変わることがあります。
大きな出来事だけでなく、小さな出来事も含め、ありったけの過去を思い出してみましょう。
今の自分を形成したのは、数多くの人や経験が土台になっていることに気づくはずです。
気づけば気づくほど、たくさんのことに感謝したくなるはずです。