入社が決まれば、引っ越しが必要になる場合があります。
引っ越しを、いつ、どこにするか。
簡単な話に思えますが、真剣に考え始めると、実は奥の深い決断です。
まず、引っ越しの基本的な考え方は、2つあります。
「できるだけ勤め先に近い場所」と「入社前に済ませる」という点です。
もちろん基本的な考え方は、これでいいのです。
引っ越し先は、やはり会社の近くに引っ越しをするのが得策です。
勤め先に近ければ近いほど、通勤時間を短縮でき、ストレスの軽減にも好影響です。
入社前に引っ越しを済ませることで、入社後の仕事にも専念しやすくなるでしょう。
しかし、会社の近くが常によいとは限りません。
入社前の引っ越しが常に正しいとも限りません。
そうした例外の可能性があるのは、次の3点です。
「辞職」「配属」「転勤」です。
仕事をうまくやっていけるかどうかは、やはり入社してみないとわかりません。
入社して間もなく、仕事や人間関係などの事情で、すぐ辞めてしまう可能性もあるでしょう。
すぐ辞めるなら、会社の近くを選んだ引っ越しも意味がなくなるのです。
企業によっては、配属が存在する場合があります。
たとえば、最初は本社で研修があり、数カ月後に各支部に配属となるケースです。
配属先がはっきりしていない状態では、入社前に引っ越し先を決断するのは難しいでしょう。
職種によっては、転勤が頻繁にある場合があります。
会社の近くに引っ越しても、離れた場所に転勤することになる可能性もあります。
以上3点の可能性がある場合、引っ越しの場所や時期は、慎重な判断が必要です。
早まった行動が、かえって負担を増やすこともあります。
不安があれば、親や採用担当者などと相談したうえで決めると、より安心です。