志望動機は、業界を選んだ理由を説明しがちです。
「IT業界は今後も伸びていくと思ったため、御社を志望しました」
「外食産業に興味があり、御社を志望しました」
自然な理由に聞こえますが、欠点のある志望動機です。
採用担当者は、こう言い返すでしょう。
「それなら、別の企業でもいいのでは」
同じ業界にも、たくさんの企業がひしめいています。
採用されやすそうな企業を適当に選んでいるように聞こえ、誤解されやすくなるでしょう。
業界を理由にした志望動機は、その企業を選ぶ理由がわからず、説得力が弱くなるのです。
志望動機は、業界より、企業を強調しましょう。
「業界に存在する多くの企業から、なぜ、その企業を選んだのか」が伝わる志望動機に仕上げることです。
「IT業界に強い興味があります。多くの企業の中でも、特に御社の商品開発に興味があり、志望しました」
「接客が好きで外食産業を選びました。特に御社のチェーン店は、昔から家族で利用した思い出があり、志望しました」
企業を選んだ理由まで説明すれば、説得力が増します。
もちろん業界を理由にするのもいいですが、最終的には、必ず企業を選ぶ理由まで説明しましょう。
「この企業でなければいけない」という理由が明確になれば、志望動機が魅力的に感じるのです。