「人生で残された時間」という表現をよく耳にします。
人生から見ると、80代は、生きられる時間はもう短いと考えがちです。
しかし「残された時間」という表現は、あまりいい言葉ではありません。
「残された時間」というと、残りの人生も短いように感じます。
キャンドルがだんだん短くなっているかのようです。
時間が経つにつれて少なくなる様子では、不安も大きくなり、元気までなくなって当然です。
80代からは、人生の時間について、考え直しましょう。
「残された時間」ではなく「与えられた時間」と考えるのです。
一昔前まで、80代まで生きられることはほとんどありませんでした。
そうした昔から比べると、今はなんと恵まれているのでしょうか。
現在では、食事が豊かになり、医療も発達しました。
おかげで、80代まで生きられることもできるようになりました。
昔の人には、とうてい生きられなかった時間を、生きています。
そう考えると、80代からは「与えられた時間」と考えることができます。
余分に長く、人生を楽しませてもらっているのです。
今日も、1日を与えられました。
おかげで、美しい空を見たり、おいしい食事を楽しめたり、趣味を楽しんだりできます。
与えられた時間を大切に使いましょう。
大切にすればするほど、もっと時間が与えられます。