わきが対策の1つに「ボトックス注射」があります。
ボトックス注射とは、ボツリヌス菌が作る毒素によって、神経伝達物質の放出を抑える治療法です。
神経伝達物質の放出が抑えられると、その部分の皮膚の活動も、一時的に抑えられます。
毒素とはいえ、無毒化された毒素ですから、体への悪影響はありません。
たとえば、眉間に注射すれば、眉間に力が入らなくなるので、しわをなくす効果があります。
顎やフェイスラインに注射すると、力が入らなくなることで筋力が衰え、小顔効果が得られます。
ボトックス注射は、美容目的で使われることが多いのですが、わきが体質にも効果があります。
脇の下に注射すると、アポクリン腺の活動が抑えられ、脇の汗が抑えられるのです。
においの7割を抑えられるといわれています。
ただし、効果は一時的です。
持続効果は、およそ6カ月です。
たとえば、汗をかきやすい夏の前に注射すれば、夏の数カ月間は、汗とにおいから解放されます。
注射ですから、一瞬で終わります。
手術に比べると、処置時間が短く、費用も安く、跡も残らない特徴があります。
一時的な効果も、メリットだと考えることもできるのではないでしょうか。
「とにかく手術が苦手」
「できるだけ費用はかけたくない」
「跡を残したくない」
手術の苦手な人が、手間と費用を抑えるなら、選択の価値は大いにあるでしょう。