「ニンニクを食べると、においが残る」
昔から言われる言葉です。
あなたも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
1つ不思議に思うことがあります。
「いくらにおいが強くても、歯磨きを入念にすれば、きちんと取れるだろう」
たしかにニンニクには独特のにおいがありますが、歯磨きをすればすぐ取れそうです。
しかし、実はそう単純な話ではないのです。
ニンニクのにおいは、体の中に残るものだからです。
ニンニクには、アリシンという成分が含まれます。
腸から吸収されたアリシンが、血液の流れで全身を巡り、肺にも運ばれます。
その結果、吐く息がアリシンを含む、独特のにおいになるのです。
アリシンは血中に残っているため、長時間残ります。
ニンニクのにおいは、体の中から出てくるものです。
そのため、歯を磨いても、そもそも体内から出てくるにおいなので、なかなか取れないのです。
ニンニクを食べてしまった後は、口臭を完全に取り除くことは難しい。
「そうかな。ニンニクを食べても、においが取れているような気がするんだけど」
おや、自分で気づいていないだけです。
自分で吐く息は、自分では気づかないものです。
ニンニクで息が臭くなっても、自分では気づけないのです。
デート前日に、ニンニク料理はご法度です。
デートで清潔感をもたらすためにも、前日から口にするものは気をつけましょう。