忘れられない宴会のトラブルがあります。
「さて、どこに座ろうかな」
宴会の部屋を見渡すと、たまたま同僚の男性の隣が空席だったので、座りました。
大変なことになったのは、それからです。
隣に座って、すぐ異変に気づきました。
すごかった。
何がすごいのかというと、においです。
隣の男性から、汗臭い激臭が漂ってくるのです。
汗のにおいという軽い程度ではありません。
生ごみが腐ったような激臭で、鼻がつんとします。
ひどいので、私は失礼ながらも「くさいよ」と言ってしまいました。
話を聞くと、忙しい現場にいたため、前の晩から自宅に帰っていないというのです。
当然、シャワーを浴びていません。
夏だったので、汗をたっぷりかいていました。
彼は笑っていましたが、私は笑えません。
特に臭ってくるのは、足元でした。
足の裏は汗をかきやすいので、下から上に向かって激臭がやってきます。
しかも、どうやら彼は、わきがのようです。
足と脇の両方からの激臭が、ちょうど私のど真ん中に向かって来ます。
彼に失礼になると思い「くさいから移動する」とも言えません。
彼は私が息苦しそうにしているのを気遣って少し離れてくれましたが、それでもにおいは漂ってきます。
エアコンの冷風が、彼から私に向かって、流れてくるのです。
勘弁してくれと思いました。
シャワーを浴びていないとわかっているなら、それなりの対策もできたはずです。
お手洗いで、手や足を洗うくらいでもにおいは緩和されます。
コンビニにいけば、新しい靴下も購入できます。
消臭スプレーでもいいでしょう。
とりあえずそのにおいを、何とかしてほしかった。
仕方なく隣で飲み食いをしましたが、正直なところ楽しめる状態ではありませんでした。
隣から激臭が漂ってくるので、私の表情はずっと険しい表情になっていたはずです。
食事を食べても、激臭のせいで、どれもまずく感じてしまいました。
彼の隣だった2時間は、一生忘れられない思い出でした。