重要な情報ほど、プレゼンの後半に発表する人がいます。
始まってすぐ言ってしまうと、もったいない気がしているのです。
もったいぶりたい気持ちはわかりますが、よくありません。
重要な情報を後回しにしてしまうと、聞き手の集中力低下が原因で、きちんと聞いてもらえなくなるからです。
大切なのは、プレゼンが始まって最初の10分間です。
この10分間は、集中力が高いため、話した内容を覚えてもらいやすくなります。
しかし、10分間は、あくまで目安です。
実は少し工夫を加えれば、この10分ほどしか持たない集中力を持続できるようになります。
最初の10分以内に「最重要事項」を発表するのです。
集中力があるうちに最重要事項の発表があると、聞き手の興味は最高潮に達します。
重要な情報というのは、いわゆる「つかみ」です。
映画でも、最初につかみがあると興味を駆り立てられ、最後まで眠らずに見ることができるようになります。
本でも、最初に面白いと感じる部分があれば、面白い内容が続くに違いないと期待し、最後まで読まれやすくなります。
プレゼンでも、最初の10分以内に重要情報の発表をすれば、つかみの効果が得られます。
聞き手の集中が長く持続するのです。