「この人のプレゼンはかっこいいな」
そう思ったのは、会社で行われた、ある男性社員のプレゼンでした。
何がかっこいいのかというと、原稿をまったく見ないのです。
完全に手ぶらであり、あるのはスクリーンに映し出されたスライドのみ。
ほとんど場合、資料を手に持って、ちらちら資料を見ながら発表になるのではないでしょうか。
発言が途切れたり下を向いたりするので、ぴんときません。
心を打つプレゼンをする人の特徴は、原稿を見ていないことです。
原稿に頼らない姿がかっこいいのです。
「すごいな。次は自分もやってみよう」
難しいと考えていたのですが、やればあっさりできるものです。
ほとんどの場合、発表者は本番で使うスライドや資料を、自分で試行錯誤しながら作成しているはずです。
その作成段階で、内容のほとんどは自然と頭に入ってしまうのです。
そのためスクリーンに映し出されたスライドを見ただけで、言いたいことがぱっと思い出せるようになります。
ほとんどの人が「自分にはできない。できるはずがない」と思い、資料を見ながらの発表をしているのではないでしょうか。
騙されたと思って、一度やってみましょう。
個人差はあるでしょうが、できてしまいます。
言いたいことは、スライドを見た瞬間に、思い出されます。
原稿を持たないことで、前を向くことができ、聞き手と目を合わせながら話ができるようになります。
たったこれだけのことで、堂々としたプロフェッショナルな印象を与えることができるのです。