執筆者:水口貴博

人生を変える「海外旅行」のすすめ

10

自分が感じる「おいしい」という基準は、必ずしも世界共通とは限らない。

自分が感じる「おいしい」という基準は、必ずしも世界共通とは限らない。 | 人生を変える「海外旅行」のすすめ

現地で食べる本場料理には、期待はずれが多いことに驚かされます。

本場でも、必ずおいしいとは限らない。

国によって文化が大きく異なるため、本場の料理が自分の口に合わないことは、よくあります。

「なんだ。本場はこんなものか」

いいえ、そこでがっかりするのではありません。

気づきましょう。

ここが勉強するポイントです。

「おいしいと思って食べるから、おいしく感じるのだ」と。

自分が感じる「おいしい」という基準は、必ずしも世界共通とは限りません。

「おいしい」という味は、あやふやです。

日本の納豆も、日本人は「おいしい」と感じても、ほかの国の人は「まずい」と感じます。

外国人は、こう思います。

「あんなもの、お金を払っても食べたくない。なぜ日本人はおいしそうに食べるのか信じられない」と。

しかし、日本では「納豆はおいしい。健康にもいい」という文化があり、そういう教えが広まっています。

テレビや新聞を見ていても「納豆はおいしい」「納豆は健康にいい」という納豆に票を投じるうたい文句がしばしば見られます。

そういう情報が入ってくると「おいしいはず。おいしいに決まっている」と思いながら食べるようになる。

だから、おいしく感じます。

問題は、味ではありません。

おいしいと思って食べるかどうかです。

各国の本場料理を楽しむコツは「おいしい」と思って食べることです。

「おいしいかどうか」を判断しながら食べるのではありません。

「これがこの国の味なんだ」と思いながら食べれば、何でもおいしく感じられます。

日本人の口に合わない本場キムチは「酸っぱいな」と思っても「おいしい」と思いながら食べると、次第においしいと感じます。

「この酸っぱいのがいいんだよ」と思えてくるから、不思議です。

それが「現地の人になる。文化になじむ。海外を勉強する」ということです。

あらゆる食事はそうです。

健康を害するものでないかぎり、おいしいと思って食べることです。

初めはまずいと思っても「おいしい、おいしい」と思いながら食べると、次第に何でもおいしく感じられます。

その瞬間、あなたの味覚がぐっと広まるのです。

人生を変える「海外旅行」のすすめ(10)
  • 「おいしい」と思いながら、食べる。
期待をしつつも、期待しすぎないほうがいい。

人生を変える「海外旅行」のすすめ

  1. さあ、世界に目を向けよう。
    海外旅行をすると、見識が一気に広がる。
  2. 昔に比べ、現代ほど海外旅行がしやすい時代はない。
  3. 学生時代こそ、海外旅行をするベストタイミング。
  4. 難しく考えない。
    「行きたい」と思ったときに行くのが一番。
  5. 海外旅行の第一関門は、親の説得。
  6. 学生なら、遊びも勉強として受け止めてもらいやすい。
  7. 海外旅行で敷居が低くなる方法。
  8. 外国人に見慣れること。
    これが見識を広める第一歩。
  9. 本場は、おいしくない?
  10. 自分が感じる「おいしい」という基準は、必ずしも世界共通とは限らない。
  11. 期待をしつつも、期待しすぎないほうがいい。
  12. 「余裕ができてから」と思えるのは、すでに余裕がある証拠。
  13. 海外の体験は、海外でしかできない。
  14. 批判は抜きにして「そういうものだ」と受け入れる。
  15. 本当に素晴らしい観光地は、1回ではとても見切れない。
  16. 観光地は「誰と行くか」でまったく変わる。
  17. 時間もお金もなくていい。
    先に航空券を購入する。
    すると、時間とお金は作られていく。
  18. 海外旅行へ行くと、母国を客観視でき、素晴らしさを再認識できるようになる。
  19. 未知の経験が、素晴らしい教養。
    教えられたわけでもなく「なるほど」とわかることがある。
  20. 余裕がないときこそ、海外旅行をする意味は大きい。
  21. パスポートの出入国のスタンプは、勇気の証明。
  22. 現地の人と「挨拶」だけでなく「会話」もする。
  23. 自分の限界を超えるのは、難しいようで簡単。
  24. 若いころに受けた刺激は、その人の土台を作り上げる。
  25. なぜ海外に行くと、恋に落ちやすくなるのか。
  26. すべてを知ったつもりになっているのは、新しい情報が入ってこないから。
  27. 夢中になって写真を撮るより、自分の目で見て、感動すること。
  28. 本当に感動させられるのは「鮮明な写真」より「色あせた記憶」である。
  29. 海外旅行によって「世界の人はすべて、同じ人間」という認識を深めることができる。
  30. 興味があるから行くのではなく、行くから興味が出てくる。

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