犬を飼い始める動機は何でもいいですが、まれに軽い動機で飼い始める人がいます。
「ペットショップに行ったとき、たまたま目が合ったから」
「友人から譲り受けて飼い始めるようになったから」
「なんとなく癒されるかなと思ったから」
動機は何でもいいですが、あまりに軽すぎる動機は少し不安があります。
犬を飼い始めるというのは、命を授かるのと同じです。
子どもを産んで、育てるのと変わりません。
1カ月や2カ月で済む話ではなく、その犬が死ぬまで一生責任を持って、面倒を見続けてあげなければいけません。
家族がいるなら、家族全員の同意を得ることが必要です。
家族の一員として加わることになりますから、家族全員が関わることになります。
人の子を産んで育てるより、大変な面もあります。
人の子は、ある程度成長すれば、自分で食費を稼ぐ力を身につけ、いずれは自立し、親元を巣立っていきます。
そうなれば、親も子育てから解放されて自由になりますが、犬の場合、一生開放されることはありません。
犬は、いつまで経っても飼い主との関係が必要です。
面倒を一生見続ける必要があります。
犬を飼い始める前には「死ぬまで面倒を見続けられるか」という点から判断するのがポイントです。
そのくらい重い事情があるほうがいい。
「どうしても飼いたい」
「この犬のためなら何でもできる」
「この犬のために、自分にできることをしてあげたい」
できるだけ重い事情のほうが、犬も喜ぶはずです。
重い事情のほうが、犬を育てるために必要な「愛情・やる気・根気」が湧き出てきやすいのです。