執筆者:水口貴博

初めて犬を飼うときの30の心構え

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子犬のときより成犬のほうが、しつけやすい面もある。

子犬のときより成犬のほうが、しつけやすい面もある。 | 初めて犬を飼うときの30の心構え

できることなら、愛犬へのしつけは子犬のときがいいのはたしかです。

若い時期は社会に早く適応しようとするため、あらゆる刺激を受け入れやすい状態になっています。

そのため若い時期にしつけたほうが、物事に慣れやすく、しつけも忘れにくいメリットがあります。

しかし、こうした話をすると、必ず不安を抱える人が出てきます。

「うちの犬は、子犬の時期を過ぎているから、もう手遅れなのか……」

いえ、子犬を過ぎれば手遅れかというと、そうではありません。

成犬になってからも、しつけは十分に可能です。

むしろ、しつけや芸を覚えさせるなら、成犬のほうが都合はいい面もあります。

子犬のころは、刺激を受け入れやすく慣れやすい面がありますが、落ち着きがない傾向もあり、しつけに手を焼くことでしょう。

また、子犬は足腰の筋肉がまだ十分に発達していません。

トイレをしつけたり、我慢させたりしようとしても、肉体的に難しい点もあります。

しつけをしようにも、体力面に不安があり、なかなか思うようにいきません。

しかし、成犬の場合は、これらの問題点がすでに解決されています。

落ち着いて、精神的な度胸があり、夜泣きも少ない。

また、筋肉がしっかり発達しているはずですから、留守番中のトイレの我慢も、長時間我慢できるはずです。

飼い主の言うことを素直に聞いてくれることが多くなります。

比較的、しつけや芸を覚えさせるなら、成犬のほうが都合はいい。

成犬だからとはいえ、しつけを諦める必要はありません。

しつけは、いつでも何度でも、やり直せるのです。

初めて犬を飼うときの心構え(27)
  • 成犬になってからも、諦めず、しつける。
犬が散歩をした後に食事を与えると、肥満になりやすくなる。

初めて犬を飼うときの30の心構え

  1. 犬のしつけで一番大切なのは、やる気や根気より、まず愛情。
  2. ただリーダーになればいいわけではない。
    大切なのは「尊敬されるリーダー」になること。
  3. 犬を飼い始める事情は、重いほうがいい。
  4. ペットを育てる苦労や悩みも、大変だからこそ、温かい思い出になる。
  5. しつけは、時間をかけるほうがいい。
    時間がかかるからいい。
  6. 自転車で犬を散歩させるのは、要注意。
  7. 易しいところから始めるのが、遠回りに思え、実は最も近道になる。
  8. かわいい子犬こそ、食べるものに関しては鬼になって徹底管理する。
  9. 定期的なブラッシングをすれば、けがや病に早く気づける。
  10. 犬は、のんびり気長にしつけるほうが、逆に覚えがよくなる。
  11. ご近所さんに迷惑になっていないか、尋ねること。
  12. 意外にも、犬は雨の日の散歩を大喜びする。
  13. 大雨が降って散歩ができない。
    そんなとき、散歩の代わりにすればいいことがある。
  14. 人間が食べるお菓子は、犬のご褒美として与えないほうがいい。
  15. 犬に与えていい食べ物かどうかを、食べられるかどうかで判断しない。
  16. うっかりリードが手を離れた。
    捕まえようとしても、逃げられる。
    どうすればいい?
  17. 去勢・避妊手術はしたほうがいいの?それともしないほうがいいの?
  18. 無駄吠えをやめさせるときに、犬にかまうのはNG。
  19. 飼い主は「見る立場」から「見られる立場」になればいい。
  20. いつもペットの機嫌を取るような話し方は、やめたほうがいい。
  21. 犬のしつけの結果は「副産物」と考えるほうが、うまくいく。
  22. 「やめなさい」という一言は、奥が深い。
  23. 犬と生活していると、落ち込んでも立ち直りが早くなる。
  24. 無駄吠えの原因探しは、犬の気持ちを理解する機会になると同時に、飼い主にとって頭の体操にもなる。
  25. 犬も寂しいと、夜泣きをする。
  26. できることなら、愛犬へのしつけは子犬のときがいい。
  27. 子犬のときより成犬のほうが、しつけやすい面もある。
  28. 犬が散歩をした後に食事を与えると、肥満になりやすくなる。
  29. 犬の散歩のタイミングは、食前より食後のほうがいい。
  30. 犬をしつけていたとき、過去の自分と重なった。

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