執筆者:水口貴博

初めて犬を飼うときの30の心構え

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易しいところから始めるのが、遠回りに思え、実は最も近道になる。

易しいところから始めるのが、遠回りに思え、実は最も近道になる。 | 初めて犬を飼うときの30の心構え

できればラッキーと思って、いきなり一番難しいことからしつけさせようとするのはよくありません。

いきなり難しいことをさせて最も心配になるのは、悪い印象を抱いてしまい、その行動を大嫌いになってしまうことです。

一度嫌いになると、普通にしつけをするより時間がかかります。

しつけをさせるのは、階段に上るイメージです。

いきなり最初から難しいことをさせるのではなく、ゆっくり慣れさせたり覚えさせたりするのがポイントです。

基本ができているからこそ、応用もできるようになる。

たとえば、犬の体を洗うときです。

いきなり湯船に浸からせるのは、いくら泳ぎが上手な犬とはいえ、抵抗があります。

初めて泳ごうとしたときに溺れでもしようものなら、水に対してアレルギーを持ってしまい、嫌がってしまうでしょう。

まずは大きな洗面器にお湯を入れて、水に慣れさせていくところから始める。

水に慣れてくれば、次にシャワー。

シャワーに慣れれば、一緒にお風呂に入らせる。

段階を踏んでいきます。

車に乗るのも同じです。

いきなり車に乗せ、遠くへ旅行に行くのは無理があります。

1時間もすれば、犬でも車酔いをします。

「車は苦手だ」という意識を持ってしまうと、車に乗るのさえ嫌がり始めることでしょう。

まずは、車に乗せるだけから始めます。

慣れてきたところで、エンジンをかけてみます。

エンジン音にも慣れれば、初めて車を発車させて、10分ほどのドライブに出てみる。

もちろん安全運転のために、クレートに入れてから発車させるようにしましょう。

それを30分、1時間、2時間というふうに、ゆっくりステップアップです。

留守番も同じです。

最初は5分から始めて、10分、30分、1時間というふうにステップアップです。

挫折するような経験をさせないように、着実に成功体験を積み上げ、犬に自信をつけさせるのがポイントです。

犬は「自分はやれば何でもできるぞ」という自信をつけて、堂々とするようになります。

あらゆるしつけは、必ず易しいところから始めるようにしましょう。

遠回りに思えても、実はこれが最も近道なのです。

初めて犬を飼うときの心構え(7)
  • しつけは、最も易しいところから始め、段階的にステップアップさせる。
かわいい子犬こそ、食べるものに関しては鬼になって徹底管理する。

初めて犬を飼うときの30の心構え

  1. 犬のしつけで一番大切なのは、やる気や根気より、まず愛情。
  2. ただリーダーになればいいわけではない。
    大切なのは「尊敬されるリーダー」になること。
  3. 犬を飼い始める事情は、重いほうがいい。
  4. ペットを育てる苦労や悩みも、大変だからこそ、温かい思い出になる。
  5. しつけは、時間をかけるほうがいい。
    時間がかかるからいい。
  6. 自転車で犬を散歩させるのは、要注意。
  7. 易しいところから始めるのが、遠回りに思え、実は最も近道になる。
  8. かわいい子犬こそ、食べるものに関しては鬼になって徹底管理する。
  9. 定期的なブラッシングをすれば、けがや病に早く気づける。
  10. 犬は、のんびり気長にしつけるほうが、逆に覚えがよくなる。
  11. ご近所さんに迷惑になっていないか、尋ねること。
  12. 意外にも、犬は雨の日の散歩を大喜びする。
  13. 大雨が降って散歩ができない。
    そんなとき、散歩の代わりにすればいいことがある。
  14. 人間が食べるお菓子は、犬のご褒美として与えないほうがいい。
  15. 犬に与えていい食べ物かどうかを、食べられるかどうかで判断しない。
  16. うっかりリードが手を離れた。
    捕まえようとしても、逃げられる。
    どうすればいい?
  17. 去勢・避妊手術はしたほうがいいの?それともしないほうがいいの?
  18. 無駄吠えをやめさせるときに、犬にかまうのはNG。
  19. 飼い主は「見る立場」から「見られる立場」になればいい。
  20. いつもペットの機嫌を取るような話し方は、やめたほうがいい。
  21. 犬のしつけの結果は「副産物」と考えるほうが、うまくいく。
  22. 「やめなさい」という一言は、奥が深い。
  23. 犬と生活していると、落ち込んでも立ち直りが早くなる。
  24. 無駄吠えの原因探しは、犬の気持ちを理解する機会になると同時に、飼い主にとって頭の体操にもなる。
  25. 犬も寂しいと、夜泣きをする。
  26. できることなら、愛犬へのしつけは子犬のときがいい。
  27. 子犬のときより成犬のほうが、しつけやすい面もある。
  28. 犬が散歩をした後に食事を与えると、肥満になりやすくなる。
  29. 犬の散歩のタイミングは、食前より食後のほうがいい。
  30. 犬をしつけていたとき、過去の自分と重なった。

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