犬へのしつけを、難しく考えるといけません。
難しく考えると、思いどおりにいかないとき、すぐいらいらし始めてしまいます。
「こんなに一生懸命になっているのになぜ失敗するのかしら」
「言うことを聞かない犬にいらいらする」
「ああ。今日もダメだった」
もちろん少しでも早くしつけを覚えてもらいたい気持ちはわかります。
しかし、結果を早く求めようとすると「できないこと」に集中が向き、ストレスをためる原因になります。
犬もつらいです。
飼い主の精神状態においてもよくありません。
少し考え方をスイッチしましょう。
「すべては犬との思い出作りなのだ」と考えればいい。
うまくいくときもうまくいかないときも、どちらでもいい。
どちらも犬と接する時間ができましたから、良しとします。
「今日もたくさんスキンシップができたな」
「今日も思い出が1つできた」
「今、この瞬間」の犬との触れ合いに集中して楽しみます。
犬に接することができていますから、素晴らしいことです。
犬と接する時間が増えるだけでいい。
思い出が増えるからです。
その楽しんだ先に、自然と犬との思い出が増えたり、信頼関係などが深まったりします。
いつしか「言うことを聞いてくれるようになった」という結果があります。
「しつけ」の結果は、あくまで犬と接するときの副産物と考えるほうが、うまくいくのです。