執筆者:水口貴博

自分と向き合う30の方法

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本当によい思い出とは、つらい過去のことをいう。

本当によい思い出とは、つらい過去のことをいう。 | 自分と向き合う30の方法

「あんなことがなければよかったのに…」

「しなければよかった…」

「過去を消したい…」

後悔する口癖があります。

過去を悔やんで、できれば過去を変えたいと思います。

でも、本当はこの悔やむ時間のほうが、さらにもったいないです。

何の役にも立っていないからです。

後悔している時間は、後悔している過去より、さらに無駄な時間です。

どんなに考えても、何度振り返っても、過去は絶対に戻りません。

時間を失うだけでなく、元気まで失うのですから、厄介です。

ある本には、こう書いています。

「つらい過去は、すっぱり忘れましょう」

それができれば苦労しません。

つらい過去ほど、忘れたくても忘れられないから、私たちは悩んでしまいます。

では、どうすればいいのでしょうか。

本当は逆です。

否定したい過去を、肯定します。

否定するから過去をずっと引きずってしまいます。

今のあなたが存在するのは、つらい過去があったおかげで今があるのだ、という事実に気づけばいい。

「試験に失敗した過去があっても、そのおかげで自分の弱点を知ることができた。だからもっと勉強ができるようになる」

そう考えます。

「先生にひどく叱られた。忘れたい。でも叱られたおかげで正しいことを学べた。叱られてよかった!」

否定していた過去を、完全に肯定します。

「過去のせいで」と考えるのではなく「過去のおかげ」と考えます。

すると、今の素晴らしいあなたが存在するのは、忘れたい過去が土台になっているから、ということに気づきます。

事実として、そうなのです。

忘れたい過去ほど、学びがあります。

つらい過去は、否定するのではなく、肯定するものです。

否定するのではなく、感謝しなければなりません。

本当によい思い出とは、つらい過去のことをいいます。

生まれ変わった、素晴らしい瞬間だからです。

この文章を読んでいるということは、あなたには、つらい過去があるのでしょう。

振り返りたくない過去ほど、肯定します。

「だからよくなる。そのおかげで、今の素晴らしい自分が存在するのだ」と過去を肯定しましょう。

その瞬間、ぱっと未来が明るくなります。

今までは、過去を否定してきたから、これからの未来も暗いはずでした。

しかし、今までの過去を肯定して明るく考えれば、今この瞬間が明るくなり、これから作り上げるであろう未来は明るくなります。

今、あなたが、過去を否定するか、肯定するか。

それだけです。

過去は、肯定するのです。

「つらかったな。だから今の私がある。ありがとう」

「ひどい経験をしてしまった。だからこれからよくなる。ありがとう」

今の素晴らしいあなたを作ってくれた、過去すべてをまるごと肯定しましょう。

楽しいこと、嬉しいことはもちろんのこと、つらいこと悲しいこともすべて、ありがとうと話しかけるのです。

自分と向き合う方法(6)
  • すべての過去を、肯定する。
今だけに集中すれば、落ち込むことはなくなる。

自分と向き合う30の方法

  1. あなたが今、それをしている目的は、何ですか。
  2. 自分の内面と向き合うことは、つらい作業である。
  3. かっこいい職ではなく、やりたい職を選ぼう。
  4. 私たちは、自分を生かしきるために生きている。
  5. テレビ・音楽・明かりを消せば、瞑想の出来上がり。
  6. 本当によい思い出とは、つらい過去のことをいう。
  7. 今だけに集中すれば、落ち込むことはなくなる。
  8. 本を買う前に、目的を考えよう。
  9. 他人が思うあなた。
    あなたが思うあなた。
    どれも本当のあなたではない。
  10. 私たちの本当の仕事とは、1つになること。
  11. 心は外側に表れる。
  12. 壮大なスケールで物事を考えるときには、マインドマップを活用する。
  13. とにかく自分の意思で決断する。
  14. 心の整理がつかない人は、余計なことを考えすぎ。
  15. 心の成長が健全なら、友人が切り替わる時期が必ずやってくる。
  16. 問題解決は、早ければ早いほど、片付けやすい。
  17. 敷かれたレールの上を、意味もなく進んでいませんか。
  18. 輝く自分になるためには、心の業を取り払えばいい。
  19. 自分を変えるのではない。
    自分のよさを引き出すのだ。
  20. すべての現実は、愛の表現である。
  21. 現実のありがたさに気づけば、肉体的痛みさえ、感じられなくなる。
  22. 鏡は、体の外見を映す。
    人間関係は、心の内面を映す。
  23. 命があるだけで、十二分に幸せ。
  24. 余命を自覚したとき、人は懸命に生きることができる。
  25. 隠したいと思うことほど、誰かの役に立つ。
  26. 心の警報機の音を、無視しない。
  27. 電話は、切った後、本音が出る。
  28. あなたの楽しむ行動の裏に、気持ちをごまかすという本音はありませんか。
  29. 短所を埋める生き方より、長所を伸ばす生き方をする。
  30. 「ありがとう」と言われる行動が、愛を表現する行動である。

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