タイトルに「至急」とついたメールがあります。
どんな内容なのだろうと思って確認してみると、拍子抜けです。
まったく大したことではありません。
「早めに読んでおいたほうがいいよ」という程度の内容です。
いつでも読んでもいいようなことです。
重要そうに思えて、実はまったく大したことではないのです。
「緊急で動画を回しています」から始まる動画があります。
緊急と言うからには、1分1秒を争うような内容なのだろうと思います。
ところが、いざ視聴してみると、まったく大した内容ではありません。
よくある普通の動画です。
「どこが緊急なの?」と首をかしげる内容です。
その人は再生回数を上げたいために「緊急」というワードを使っているのです。
タイトルに「至急」とつくメールを送る人は、日頃からよくそういうメールを送っています。
「緊急で動画を回しています」と使う人も、日頃からよくそういう動画を撮っています。
こういう大げさなワードを使う人は、だいたい同じ人ばかり。
癖になっているのです。
本人は騙しているつもりはなくても、受け止める側からすると騙されたような気分になります。
結局のところ「早く返信がほしいだけ」「再生回数を上げたいだけ」なのです。
もちろん世の中には、本当に至急・緊急と言えるケースがあるのも事実です。
至急や緊急というワードは、ここぞというときに使うものです。
日頃から至急・緊急を多用して、そのたびに相手を落胆させていると、本当に至急・緊急のとき信じてもらえなくなります。
「どうせまた」と思われ、スルーされるのがオチです。
きちんと見てもらえないのです。
いったんそういうイメージがつくと、なかなか元に戻すのは困難です。
一度出来上がったイメージを変えるには、長い時間がかかります。
「至急」「緊急」は、使うことはあっても、使いすぎないことが大切なのです。