太りすぎを気にしている女性がいました。
自分の容姿に悩んでいて、くよくよ嘆いています。
「太っていて困っています。足が太くて、二の腕もぶよぶよです。もっと痩せたくて今ダイエット中です」
見てみると、まったく太っていません。
むしろ痩せています。
足も腕も細くて、きゃしゃな体つきです。
しかし本人は「こんなに太っている。もっと痩せなきゃ」と真剣に悩んでいます。
周りが「全然太ってない」と言っても聞く耳を持ちません。
まだまだ自分は太っていると思っていて、食事をすることに罪悪感がある様子でした。
そうしてますますダイエットが頑張り、ますます痩せていきました。
その結果、頬は痩せこけ、がりがりになりました。
顔から生気が失われ、笑うことも少なくなり、みすぼらしい雰囲気になってしまいました。
完全に痩せすぎていて、痛々しいほどの細身です。
当然ですが、男性からは不評です。
モテるどころか、ますますモテなくなりました。
それでも本人はまだ「太っている」と言っているのです。
これは悪い自己暗示です。
思い込みは本当に怖い。
自分のことを「太っている」と思い込んでいると、悪い錯覚が引き起こされ、いくら痩せても太っているように見えます。
痩せすぎは体に良くありません。
あまり痩せすぎると、健康に影響が出ます。
体力が著しく低下するのはもちろん、ストレスに弱くなったり、病気にかかりやすくなったりします。
最悪の場合、命に関わる可能性もゼロではありません。
世の中には拒食症で亡くなった人がいます。
カレン・カーペンターは、拒食症のため、32歳の若さで生涯を閉じました。
世界で活躍するファッションモデルでも、拒食症で亡くなったというニュースがあります。
痩せすぎは不健康です。
限度を超えたダイエットは、緩やかな死に向かっています。
自分のことを太っていると思っているなら、本当に太っているのか、一度客観的に確認してみてください。
肥満度を表す体格指数としては「BMI」が有名です。
BMIは国際的な指標として用いられているため、客観的な判断に役立ちます。
BMIが18.5未満であれば、十分痩せていると判断できます。
当然ダイエットは不要であり、むしろたくさん食べることが必要です。
悪い思い込みにとらわれているなら、早く目を覚ましましょう。