世の中には「一発屋」の人がいます。
大当たりをしたものの、その後は振るわず、一度きりで終わった人のことをいいます。
世間の心をつかんで人気を博したものの長続きせず、短い人気で終わってしまいました。
芸人、歌手、作家、アイドル、スポーツ選手でよく見られるパターンです。
世間では一発屋をばかにする声が聞かれます。
「もう昔の人だよね」
「すぐ消えてしまったよね」
「結局あの人は、一発屋で終わったね」
一発屋と聞けば、残念な印象を持つ人が少なくありません。
「一発屋=すでに終わった人」という印象があり、否定的な声が聞こえてくるものです。
しかし、一発屋をばかにしてはいけません。
少なくとも一発は当てることができているからです。
一発当てるだけでも、大成功です。
世の中を見渡すと、一発すら当てることができない人が大勢います。
メディアで目にする人物は、競走を勝ち抜いたごく一部の人間です。
99パーセント以上の人が、一発すら当てることなく消えます。
誰かに見られることも世間に知られることもありませんでした。
仕事として形を成すこともなく、食べていけるだけの収入にもなりませんでした。
夢を形にする前に退場です。
そうした人たちに比べれば、少なくとも一発は当てることができているのは名誉なことです。
その一発も、ホームラン級の大当たりです。
一発当てただけでも十分な成功です。
運がよかっただけなのかもしれませんが、運も実力です。
その事実を認め、素直に称賛することです。
一発屋をばかにしている人は、結果も出ることがなく、ますます成功から遠ざかります。
人をばかにする暇があれば、自分のことに集中することです。
一発屋から学ぶこともあります。
一発屋をばかにするのではなく、きちんと敬意を払い、学べる点を見つけてください。
どういった経緯で人気が出るようになったのか、人気中はどんな振る舞いだったのか、一発屋はなぜ一発屋で終わったのか。
一発屋と結果を出し続ける人の違いはどこにあるのか。
一発屋は、当時の世相や風潮を反映していることが少なくありません。
一時的であれ、世間の心をつかんで人気を集めました。
一発屋を研究することで、人の心や世の中に対する理解が深まるでしょう。
飛躍につながるヒントが見つかる可能性は大いにあり得ます。
一発屋は、人生の参考となる存在です。
一発屋を研究すれば、自分が成功するためのヒントが見つかります。