学校の給食では「嫌いなものから食べましょう」と教わりました。
これには一定の根拠があります。
嫌いなものから食べるのは「栄養を取るため」という意味があります。
栄養は、野菜や豆類など、苦くてまずい食べ物に含まれていることが多いもの。
育ち盛りの子どもがきちんと栄養を取るため、嫌いなものから食べる順番は納得できます。
また「嫌いなものから食べれば、好きな食べ物をゆっくり味わえる」という、精神的余裕の意味もあります。
そうした名残のせいでしょうか。
社会に出てからも、嫌いなものから取り組む人が少なくありません。
ここは注意したいところです。
学校給食ではまだいいのですが、社会でも同じように嫌いから始めると、痛い目に遭うでしょう。
余計な遠回りになるからです。
嫌いなことから始めていませんか。
嫌いなことから始めると、そこで時間や労力を使ってしまいます。
嫌いなことは嫌悪感や苦手意識があるため、時間もかかりやすくストレスもたまりやすい。
のろのろ進めることになるでしょう。
ようやく嫌いなことが終わり、好きなことに取りかかろうとしても、思うようにいかないでしょう。
すでに疲れがたまっていて、思うように力が入りません。
にこにこしながら取り組めない。
時間やお金を使い果たしているかもしれません。
一番楽しいタイミングを逃してしまうかもしれません。
そもそも時間切れで、取り組むチャンスがなくなっているかもしれません。
「好きなことなのに楽しめない。こんなはずではなかった」
悔し涙を流すことになります。
これほど愚かなことはありません。
嫌いなことから始めると後悔するのです。
「嫌いなものから」という考え方は根性論です。
根性を出せばいいわけではありません。
後悔のない生き方にふさわしい考え方ではありません。
ではどうするか。
好きなことから始めましょう。
学校の給食とは違い、人生は好きなことから始めるのが一番です。
仕事でも遊びでも何でも、好きなことから始めるのが一番です。
そうすれば、限りある時間・お金・体力を有効に活用でき、人生を賢く生きられます。
嫌いなことは無視して、好きなことから始めましょう。
わがままではありません。
賢明なのです。
人生は有限なのですから、優先順位が大切です。
ビジネスもプライベートも好きなことから始めるのが正しい優先順位です。
人生の可能性が最大限に引き出せます。
嫌いなことはどうするか。
後回しでかまいません。
もしくは、しなくてかまいません。
好きなことから始め、好きなことだけしていれば十分です。
人生は、嫌いなことをしているほど暇ではないのです。