私たちには、ある心理傾向があります。
「知っている人は見えやすく、知らない人は見えにくい」です。
知っている人とは面識があります。
挨拶をしたことがあります。
話したこともあります。
相手がどんな人なのか知っています。
知っている人は、知っているゆえに注意が向くので、はっきり認識できます。
視界に入るやいなや「○○さんがいる」と気づけます。
気づくから、挨拶したり話しかけたりできます。
一方、知らない人となると事情が変わります。
知らない人は見えにくいものです。
面識がありません。
話したこともありません。
挨拶をしたこともありません。
相手がどんな人なのかも知りません。
知らない人は、じっくり注意を向けることがありません。
無意識のうちにスルーしてしまいます。
もちろん美男美女であれば別ですが、目立った特徴がなければ、注意を向けることは少ないのが現実です。
もはや見えていないのと同じ状態なのです。
「知っている人は見えやすく、知らない人は見えにくい」という法則を知っておいてください。
覚えておいて損はない、人の心理傾向です。
「出会いのチャンスがない」と言いますが誤解です。
出会いは、日常にたくさん点在しています。
点在どころか、あふれていると言っても過言ではありません。
人がいないのではありません。
見えていないだけです。
「出会いがない」と嘆くのはナンセンスです。
単に知っている人しか見ていないだけです。
知らない人は見えにくいため「出会いがない」という錯覚に陥っています。
出会いのチャンスに囲まれている状態でありながら「出会いがない」と嘆くのは、客観的に見ておかしな状況です。
あなたの周りには、知らない人がたくさんいることでしょう。
知らない人が3人いれば「出会いのチャンスが3つある」と考えることができます。
知らない人が7人いれば「出会いのチャンスが7つある」と考えることができます。
知らない人がたくさんいるということは、すべて出会いのチャンスと言い換えることができます。
知っている人に注意を向けるのもいいですが、知らない人にも注意を向けてください。
「意識をして知らない人に注意を向ける」ということです。
この人は「知らない人だな」と思うだけでいい。
「顔は知っているが話したことはない」という人もいるでしょう。
知らない人に注意を向けた瞬間、今までとは違った景色が見えるはずです。
今まで見えていなかった出会いのチャンスが、急に見えるようになるでしょう。
「どんな人なのだろう。話しかけてみようかな」といった興味が湧いてくるかもしれません。
まず出会いは、日常にたくさん点在していることに気づくことです。
それがわかっただけでも、出会いの大きな前進なのです。