距離が近い人と、遠い人。
実際に会いやすいのはどちらでしょうか。
おそらく誰もが「距離が近い人」と答えるでしょう。
相手までの距離が近いと、すぐ会いに行けます。
交通費も手間暇も少なくて済みます。
歩いて行ける距離なら、お金すらかかりません。
ところが現実は違います。
「近い人より遠い人のほうが会いやすい」という現象が起こっています。
近い人のほうが会いやすいのではないかと思いますが、ここが人生の不思議なところです。
なぜでしょうか。
近い人は「いつでも会えるね」と思っていきません。
無意識のうちに優先度を下げてしまいます。
ディズニーランドに、意外と地元の人は行かないのと同じ現象です。
近すぎると、空気のような存在になってしまいます。
「いつでも行ける」と思って後回しにします。
いつでも行けると思うと、いつまで経っても行きません。
これは、出会いでも同じです。
距離が近いと、近いゆえに動機付けが難しくなり、会いに行くモチベーションが低下します。
移動に苦労が伴わないので、出会ったときの感動やありがたみが薄れます。
「近い人ほど会いにくい」という不可思議な現象が起こります。
遠い人のほうが会いやすいのです。
「遠くて会いに行くのが大変」と思いますが「会うのが不可能」というわけではありません。
「遠くて会いに行くのが大変」というだけのこと。
お金や手間暇はかかるかもしれませんが、だから何なのでしょう。
遠いからこそ「会いに行こう!」という張り切る気持ちが大きくなります。
会いに行くプロセスを楽しんでください。
楽しむ気持ちがあれば、会いに行くプロセスが長い分だけ楽しみも増えることになります。
会いに行くのに苦労が伴うからこそ、出会いの感動もありがたみも大きくなります。
しっかり記憶にも残り、思い出深くなります。
「距離が遠くて会いに行きにくい」ではありません。
「距離が遠いから会いに行きやすい」です。
「会いたい人が遠くにいてよかった」と考えましょう。
会いたい人が遠くにいるのは幸いなことなのです。