相手に聞きたいことがあって、質問する状況があります。
わからないから質問する。
ところが、質問というより説教になっている状況があります。
たとえば、電話やメールをしても返事がないので、理由を尋ねる状況があるとします。
「どうして無視するの?」
「どうして返事をしてくれないの?」
「その時間に何をしていたの? きちんと答えてほしい」
質問しているだけに思えますが、少し威圧感があるため、質問というより説教に聞こえるのです。
もちろん質問する人に悪気はないのでしょう。
しかし、悪気がなくても、やはり威圧感があるのはよくありません。
自分では質問のつもりでも、相手が説教として受け取ったなら、やはり説教です。
怒られるのは誰でも嫌です。
これでは、相手も答えたくなくなって当然。
相手との関係が、だんだんぎくしゃくしてくるのです。
自分が質問するときの言い方を振り返ってみましょう。
相手を威圧するような雰囲気が出ていないでしょうか。
できるだけ優しく丁寧な言い方を心がけましょう。
たとえば、返事がない理由を尋ねるなら、次のような表現に言い換えられます。
「なかなか連絡がとれないから心配していたよ。何かトラブルでもあったの?」
相手を心配する言葉で質問すれば、威圧的な雰囲気は出ません。
心配されているとわかれば、相手も答えやすくなるでしょう。
少し言い方を変えるだけで、言葉の印象はずいぶん変わるのです。