即戦力とは何でしょうか。
一般的に即戦力といえば、訓練や準備をしなくても、すぐ生かせる戦力のことをいいます。
たとえば、十分な実務経験と実績があれば、面接で即戦力をアピールできます。
企業が求める条件に合った技能であることが理想ですが、そうでなくても、一定の意味があります。
学生が就職活動でも、社会人が行う転職活動でも「即戦力」という言葉が使われます。
しかし、転職活動では、即戦力という意味は同じでも、よりシビアになるのが特徴です。
転職における即戦力は「今すぐ特定の仕事を任せられ、優れた結果を出せる人」という意味で使われます。
転職では「今すぐ」「特定の仕事」「優れた結果を出せる」の3つが明確です。
企業が求める人材と、自分の持つ高い能力が一致しなければ意味がありません。
どんなに高い能力があっても、企業が求めていない能力の場合「即戦力はない」と判断されます。
たとえば、求人条件が「マネジメント能力を有する者」とあるとします。
校正の資格しか持っていない人がこの企業に応募しても「即戦力がない」と判断されるでしょう。
企業が求める人材と不一致のため、校正の即戦力があっても生かせません。
企業が求める能力が自分にあってこそ「即戦力があります」と主張できます。
この場合「今すぐマネジメントを任せられ、優れた結果を出せる人」と解釈するのが妥当です。
転職における即戦力とは、範囲や意味が、いっそう明確なのです。