転職希望者の中には、異なる業界に転職したい人もいるでしょう。
「今いる業界には、嫌な過去しかない」
「新しい人生を歩むなら、やはり異なる業界がいいのではないか」
たしかに完全に異なる業界のほうが、新鮮味はあるでしょう。
もちろん大きな事情があるならいいのです。
夢があり、その業界でなければ実現できないなら、異なる業界への転職も素晴らしい選択になるでしょう。
現職で得たことをアピールできれば、異なる業界への転職も可能ではあります。
未経験でも、就業意欲をしっかり見せれば、採用を前向きに検討してくれる企業もあるでしょう。
しかしそれは、あくまで事情がある場合に限った話です。
特に事情もないのに、異なる業界を安易に選ぶのは要注意。
失敗の海に飛び込んでいくようなものです。
業界が変わると、今まで培ってきた実務経験や実績が生かせない場面が多くなります。
業界によっては、一から勉強をしなければいけないことも珍しくありません。
年収が著しく下がることも予想されます。
転職をするなら、事情がないかぎり、同じ業界を選ぶのが無難です。
同じ業界だからこそ、これまでの実務経験や実績を生かしやすくなります。
人脈を生かせる場面もあるでしょう。
異なる業界への転職は、不可能ではありませんが、十分に検討を重ねたうえで判断するのが賢明です。
一度会社を辞めると、元には戻れません。
「本当にこの道でいいのか」と何度も自分に問いかけたうえで、納得できる道を選ぶことが重要です。