自分のことだから、自分が詳しいとは限りません。
自分で考える自分は、あくまで主観的な自分です。
自分のことは自分で考えるのが基本ですが、それだけでは不十分です。
自分に詳しいのは自分と思いがちですが、主観的すぎるため、客観的な視点が抜けていることがあります。
そこで必要なのが、他人からの視点です。
自分をよく知る人から、自分のことを聞いてみましょう。
家族・恩師・友人などです。
「私は、どんな性格に見えるか。どんな特徴があるか。どんな癖があるか」
そうしたことを、あえて他人に聞いてみるのです。
これを「他己分析」と言います。
できるだけ幅広い人から聞けば、自分の客観的な様子を具体的に知ることができます。
自分では気づかなかった一面に気づける可能性があります。
往々にして「自分から見た自分」と「他人から見た自分」は、一致しないものです。
自分では「だらしない性格」のつもりでも、他人からは「律義な性格」と思われていることもあるでしょう。
自分では「律義な性格」のつもりでも、他人からは「だらしない性格」と思われていることもあるでしょう。
逆の意見が聞けることも、珍しくありません。
意外な返事を聞いたときに動揺するかもしれませんが、貴重な意見として、落ち着いて受け止めることが大切です。