ランナーズハイを経験したことはありますか。
ランナーズハイとは、マラソンやジョギングで、走り続けていくうちに苦しさが薄れ、爽やかな気分になる現象です。
いわゆる、陶酔した状態に陥ります。
脳の中で、ベータエンドルフィンという物質が分泌され始めるためです。
痛みを鎮める作用をもたらすほか、幸福感をもたらす効果があります。
しかも、モルヒネのおよそ6.5倍もの鎮痛作用や快感作用があり、強力です。
個人差や状況などもありますが、10キロメートル地点を過ぎたくらいから体験できる場合が多いようです。
人生も、マラソンと同じです。
苦しみも、しばらくすれば、快感に変わります。
「苦しい。つらい。もうやめたい」と思っても、もうしばらく続けましょう。
続けるだけで結構です。
するとしばらくして「おや。苦しいけど気持ちいい」という不思議な現象を経験します。
こうなれば、しめたものです。
気持ちいいですから、どんどん続けられます。
「ダメだ。できない。無理だ」と思ったことが、一転して「すがすがしい。心地よい。やめられない」という気分に変わります。
「頑張れば、できるじゃないか」という希望の光が見えてきます。
人間の秘めたる力です。
頑張る人は、報われます。
気づけば、苦しみを乗り越え、とんでもない偉業を成し遂げているのです。
ランナーズハイまで、後もう少しです。
ゴールは、手前にあるのです。