顔のすべてのパーツに、メイクをしようとする女性がいます。
いわゆる、フルメイクです。
すべてのパーツをメイクすれば、間違いなく美しくなるだろうと思います。
とにかくできることをすべてやろうとする心意気は素晴らしいです。
しかし、その意気込みが必ず成就するかどうかは、場合によります。
主張の弱いところなら、メイクによって、より美しさが引き立てられるでしょう。
一重まぶたの人がアイメイクをすれば、魅力的な目元になるに違いありません。
生まれつき眉が短い人なら、眉マスカラによって、顔のバランスが整います。
しかし、場合によっては、メイクをしないほうがいい場合もあります。
すでに強調されているパーツです。
たとえば、生まれつき、まつげが濃くて長い人がいます。
そういう人は、無理にマスカラをする必要はありません。
最初から濃いまつげを余計にメイクで強調すると、まつげだけが浮いてしまいます。
一方、生まれつき、眉毛の量が多い人もいます。
眉毛の量が多いなら、眉マスカラをする必要はありません。
最初から濃いパーツにメイクをすると、強調されすぎてしまいます。
むしろ印象を弱くするため、切ったり抜いたりして、形を整えたほうがいいでしょう。
もちろんより強調して美点にするメイクもありますが、まれです。
アンバランスなメイクになりやすく、どことなく不自然に見えやすくなるのです。
する決断より、しない決断です。
自分の顔を見てみましょう。
生まれつき、強調されているパーツはありませんか。
メイクは、何でも施せばいいわけではありません。
大切なのは、バランスです。
「顔が整う」というのは「バランスが取れている」ということです。
最初から強調されているなら、その部分はあえてメイクをしない決断が、正解です。
弱いパーツは強調しつつ、すでに強調されているパーツは控えめにするのです。
全体として、うまくバランスが整うように仕上げましょう。