執筆者:水口貴博

魅力的な文章を書く30の方法

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物事の善悪や成否は、説得力によって、決まる。一番大切なのは、説得力だ。

物事の善悪や成否は、説得力によって、決まる。一番大切なのは、説得力だ。 | 魅力的な文章を書く30の方法

文章を書くときには、自分の主張があります。

小論文では、自分の主張を持つことが大切です。

正しいか間違っているかを左右する、最大のポイントがあります。

「説得力」です。

少し乱暴な言い方ですが、相手をねじ伏せる説得力があれば、何でも正しい主張になってしまうといっても過言ではありません。

たとえば、次の2つの文章を見てみましょう。

「女より男のほうが強い」

「男より女のほうが強い」

この2つの主張を比べて、どちらが正しいか間違っているかは、関係ありません。

考え方や見方によって、どちらも正しい答えになります。

問題は、どう説得するかです。

「力や体力といい、女性より男性のほうが強い。事実、オリンピックの成績を見ると、常に男のほうが上になっている」

このように説得すれば、たしかにそのとおりだと思います。

一緒にデータも提示できれば、完璧です。

しかし、逆に、次のようにも言えます。

「力では男性に負けても、仕事、育児、料理、洗濯、掃除まで休みなく働き続けている。精神的には女性のほうが強い」

このように筋を通しても、たしかにそうだと、納得できます。

相手を納得させる文章を書けるかです。

書くときには、説得力が必要です。

ある程度、大人になると「世の中は矛盾だらけ」という事実に気づきます。

ときどき、自分の考えが絶対だと思っている人がいますが、答えはありません。

作家は、あるときに、これに気づくのです。

書けるようになります。

「答えは無限にあり、答えは1つもない」とわかれば、どんどん書けてしまいます。

あらゆることは、見方によって、善にも悪にもなります。

正しくも、誤りにもなります。

大切なことは、どう納得させるかの「説得力」です。

魅力的な文章を書く方法(29)
  • 説得力のある文章を目指す。
書き方は、自分で作る。
自分が作る書き方こそ、自分らしい書き方。

魅力的な文章を書く30の方法

  1. 書きたいところから、書けばいい。
  2. 自分らしい文章を書くためには、力みすぎないことが大切。
  3. フォントで、文章のイメージが決まる。
  4. 真っ白な分厚めの紙を使うと、文章の評価が上がる。
  5. 一度にたくさん話すのではなく、1項目につき1つだけに絞ると、読み手は理解しやすくなる。
  6. 一気に書ききる「短期集中」のほうが、質が上がる。
  7. たくさんの色を使いすぎると、どこが大切なのか、読み手が混乱する。
  8. 長い1文は、お説教になってしまう。
    短い1文は、名文になる。
  9. 横書きは、横書きだけに統一する。
  10. 人生経験の奥深さが、文章の奥深さになっていく。
  11. 太字がない本のほうが、実は学びが深くなる。
  12. 抽象的なエピソードは、わかりにくい。
    具体的なエピソードが、面白い。
  13. 夜書いた文章を、朝、冷静になって読んで意味が通るなら、大丈夫。
  14. 書き手の波長と同じ読者が集まる。
    読み手の波長は、一致する。
  15. 「括弧」を使うと、読みやすくて理解しやすくなる。
  16. 口で言えないことは、文字にして伝えると、うまくいく。
  17. メールには、縁もゆかりもない人同士を引き付ける力がある。
  18. 悪口をやめて、褒める文章にすることで、明るい文章が出来上がる。
  19. 表現方法は、文章だけでない。
    音楽、演技、絵画、形でも、立派な表現ができる。
  20. 作家になりたいという「夢」があるなら、頼まれる前に書いている。
  21. キャッチフレーズがあるだけで、たくさんの人が引き寄せられていく。
  22. 「書くこと」は「自分を発見すること」だ。
  23. 「新しさ」が、文章の魅力になる。
  24. 「アイデア」は、大当たりの宝くじ。
    ふと浮かんだアイデアで、魅力を表現できる。
  25. わくわくさせる「演出」を、するだけでいい。
  26. 量をこなせば、夢が叶う。
  27. 読者を励ますフレーズがあれば、明るい締めくくりができる。
  28. 気持ちを共有できる文章を書くと、読者のストレスが軽くなる。
  29. 物事の善悪や成否は、説得力によって、決まる。
    一番大切なのは、説得力だ。
  30. 書き方は、自分で作る。
    自分が作る書き方こそ、自分らしい書き方。

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