プレゼン用ソフトウエアには、動きを加える機能があります。
矢印を点滅させたり、図形を上下左右に振動させたり、ページ切り替えにフェードアウトをしたりなどです。
専用ソフトを使った場合、生き生きした動きを加えることができ、手の込んだリッチな表現を加えることが可能です。
当然、動きがあると、説得力も増すことでしょう。
驚いて、注目が集まります。
では、何でも動きをつけて表現すればいいのかというと、そうではありません。
動的な表現ばかりになってしまうと、動きがないと理解できないような内容に仕上がってしまうのです。
動的な表現機能に頼りすぎないことです。
すべての人が、電子データをパソコンで見るとも限りません。
資料を紙に印刷して見る状況も十分に考えられます。
動的表現でしか伝わらない内容に仕上げてしまうと、紙に出して確認したとき、内容がきちんと理解できなくなります。
どれだけリッチな表現をした資料も、紙に印刷してしまうと動きがなくなります。
また意外な事実ですが、世の中には、動きのあるプレゼンを嫌う人はいるものです。
ちらちら動く内容に気を取られてしまい落ち着かず、肝心の内容に集中しづらくなってしまうのです。
動きのあるプレゼンは、あっても控えめが大切です。
今、作成している資料は動きがなくても理解できるように仕上がっているかどうか、チェックしましょう。
一度、紙に印刷してみるといいでしょう。
紙に印刷して、動きのない状態でも、内容をきちんと理解できればOKです。