「よし。プレゼン本番の時間だ。さっそく参加者分だけプリントアウトしよう」
そう思って、プリンターに印刷された資料を取りに行ったときのことです。
印刷された資料を見て、がくぜんとしました。
パソコンに映し出されていた内容とは、だいぶ雰囲気が違うのです。
もちろん内容は同じなのですが、違うのは文字の大きさです。
思ったより文字が小さくて、読みやすいとはいえない状態でした。
パソコンの場合、スクリーンが目の前にあるため、文字の大きさはちょうどいいと思っていました。
しかし、紙に印刷してみると、思ったより文字が読みづらいことがわかりました。
「文字が小さすぎて読みづらい。もう少し文字を大きく変更しよう」
さて、ここからが大変です。
文字を少し大きくするだけですが、資料全体に影響します。
文字の大きさを変えることで、ページ数が増えてしまい、ページ数が増えると、図やグラフのレイアウトに影響します。
ましてや本番直前です。
ゆっくり見直す時間が十分ありません。
そんな焦りを感じた経験が、皆さんもあるのではないでしょうか。
印刷して、初めてわかることがあります。
プレゼンの資料作成のほとんどは、パソコンで行うはずです。
しかし、最終チェックの段階では、必ず一度紙に出して確認してみましょう。
資料は、実際に紙に出すまでは安心できません。
紙に出してみると、意外な汚点を発見できる場合があるのです。