「マナーなんて面倒だな」
洋食レストランで食事をするときに感じた、私の率直な感想です。
おそらく多くの人が、同じ気持ちを抱いたことがあるのではないでしょうか。
「食べるときくらい、自由にさせてほしい」
食事をするときは、自由気ままにしたいものですね。
社会経験を通して、テーブルマナーを身につける機会がありました。
特に大きな影響を受けたのは、アメリカの留学経験でした。
アメリカに留学をしていると、周りは洋食レストランばかりです。
友人と一緒に洋食レストランで食事をする機会が頻繁にありました。
最初は「マナーなんて面倒だな」と思っていたのですが、マナーについて学んでいるうちに、ふと気づきました。
必ず合理的な理由があるのです。
ただなんとなく決まったマナーではありません。
「よりおいしく食べるためには、どうすればいいのか」
「より上品に食べるには、どうすればいいのか」
「同席者や給仕に失礼のないよう食べるには、どうすればいいのか」
テーブルマナーとは、よりおいしく、よりエレガントに食べるための方法です。
先人が悩みぬいた結果、出来上がった「回答」です。
素晴らしい知恵の結集です。
堅苦しいと考えるのではなく、知恵として捉えてみましょう。
すべてのテーブルマナーには、その動きをする理由があります。
その理由を知ると、急にテーブルマナーが楽しくなります。
「なるほど」と思うからです。
堅苦しかったテーブルマナーが、ぱっと明るく楽しくなります。
「もっと先人たちの知恵を知りたい。もっとマナーを勉強したい」と思うようになるでしょう。
テーブルマナーの理由を確認しながら学ぶことが、楽しく身につけるコツです。