執筆者:水口貴博

ストレスをためる人とためない人の30の違い

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考えてもわからないことは、すぐ答えを聞いてもいい。

考えてもわからないことは、すぐ答えを聞いてもいい。 | ストレスをためる人とためない人の30の違い

「私怨を晴らす」という言葉を聞いたことがありますか。

自分が受けてきた苦しみを、後から来る人間にも同じような苦しみを味わわせようとする個人的な恨み解消のことを言います。

ストレスは関係ないようですが、実は関係があるので、整理してお話しします。

ストレスをためる人は、自分でわかるまで考えることがいいことだと思っています。

また教育者においても、わかるまでとにかくずっと考えさせようとする教え方をする人がいて、残念に思います。

こういう状態では、実は学力が伸び悩みます。

たしかに考える力はつくことでしょうが、単なるきれい事です。

わからないことは、いつまで経ってもわかるはずがありません。

自分の理解を超えたことを、わかるまで考えるということほど、効率が悪く、ストレスのたまる話もありません。

小学生が微分積分の問題をわかるまで考えようとしても、いつまでもわかるはずがありません。

わからないことは、正しい解き方を学ぶほうが先決です。

「わからないから教えてください」とすぐ解き方を教えてもらえればいいのです。

考えてわからないことは、わからないのですから答えを見たほうが「そうか! こうすればいいんだ」と理解できます。

わからないところをすぐ教えてあげたほうが、成長が早いのです。

しかし、現実では、小学生に対して微分積分のような問題を、わかるまでずっと考えさせようとする教育方法が多いのです。

そういう教え方がかっこいいと勘違いしている教育者さえいます。

問題は、わからなければすぐ答えを教えてもらえればいいのです。

これを「引き継ぐ」といいます。

現代でこれほど、科学技術が進歩できているのは、過去の技術を引き継いでいるからです。

知っていることを、惜しみなく次の世代へ伝え、わからないことは教えてあげる優しさがあるからこそ、進歩していきました。

もし、次のような考えならどうでしょうか。

「わかったことを、次の世代にそう簡単には教えてあげない。私たちと同じように苦しみを味わいなさい。そうしたら教えてあげる」

こうした恨みを晴らすような教え方、教育方法では、科学技術は停滞したままになるでしょう。

わかったことは次の世代に惜しみなく伝え、わからないことは一緒に考える姿勢があるからこそ、引き継がれ、進歩します。

学力の向上、成長においても、わからないことは教えてもらえばいいのです。

また教えてあげればいいのです。

「考えてもわからないことは、すぐ答えを聞いてしまえ」というのは、だらだらした考え方ではありません。

ストレスが小さくなり、成長が早くなる鉄則です。

ストレスをためる人とためない人の違い(12)
  • わからないことは、すぐ聞いてしまう。
タバコは、いらいらを減らすどころか、増やしてしまう。

ストレスをためる人とためない人の30の違い

  1. ストレスの本当の解決は、短期ではなく、長期で考えること!
  2. ストレスのほとんどは「肉体的」より「精神的」である。
  3. 心の運転は、車の運転と同じ。
    事故を起こす原因は、運転にある。
  4. ストレスをためている人は、弱いものをいじめようとする。
    ストレスをためない人は、弱いものを助けようとする。
  5. 短期的に考えていると、短気になる。
  6. 今日を懸命に生きる人は、賢く生きることができる。
  7. お金で動くと、ストレスが増える。
    喜びで動くと、ストレスがなくなる。
  8. 素直、正直が一番疲れない。
  9. 相手と話す前に、まず自分と話をしよう。
  10. ストレスをためる人は、受け止める。
    ストレスをためない人は、バネにする。
  11. ストレスをためる人は「後回し」にする。
    ストレスをためない人は「今すぐ」に行う。
  12. 考えてもわからないことは、すぐ答えを聞いてもいい。
  13. タバコは、いらいらを減らすどころか、増やしてしまう。
  14. マイナスの感情は、開き直ることで克服できる。
  15. 喧嘩をした相手とは、できるだけ早く仲直りすること。
  16. ストレスをためる人は、仕事をするために休まない。
    ストレスをためない人は、仕事をするために休む。
  17. ストレスをためる人は、我慢で乗り切ろうとする。
    ストレスをためない人は、協力で乗り切ろうとする。
  18. 生活のリズムが一定だから、ストレスも小さくなる。
  19. おしゃべりな人は、ストレスをためにくい。
  20. ルールを先に考えすぎると、挫折する。
    しながらルールを覚えると、楽しくなる。
  21. 楽しさや面白さは、自分から積極的に見つけていく。
  22. もつれた糸をほどくために、いったん休憩を入れる。
  23. 海外旅行で、自分をリセット。
  24. 流れが悪くなったとき、ストレスを感じ始める。
  25. ストレスの多い人は「完全」を求める。
    ストレスの少ない人は「適当」を求める。
  26. ごちゃごちゃした部屋は、心もごちゃごちゃになる。
    すっきりした部屋は、心もすっきりする。
  27. 負けるとわかっている戦いには「逃げる」という選択が最適。
  28. 質より、量をこなせば、ストレスがなくなる。
  29. 競争に熱くなっても、自分のペースを崩すことだけはしないこと。
  30. 「調子に乗るな」を信じてはいけない。

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