競争相手がいると、自分を駆り立てる効果があり、やる気も炎炎と燃えてきます。
そういう効果があるのは事実です。
一時的に成績アップにつながる方法でもあります。
しかし「一時的」にはよくても「長続き」という面では、あまりおすすめできる効果ではありません。
何しろ、他人と競争するのは、本当に疲れます。
「あの人より自分は上。あの人より自分は下」と上下で人を分けて、見てしまうようになります。
時と場合によっては、せっかくの友人との仲も、得点の争いによって影響を及ぼすこともあるでしょう。
いくら勉強の効率を高めるためとはいえ、友人と得点の競争を始めると、疲れやすくなります。
楽しく勉強をするためには、競争相手を友人にしてはいけません。
自分と競争するのです。
周りの友人を相手にスコアの競争をすると「比較」になりますが、自分と競争すると「成長」になります。
自分は本気になればどれだけやれるのかと、昨日までの自分を超えようと燃えると、勉強がゲームになります。
できた自分に対して、自信をつけることができます。
注意意識が、他人ではなく、自分に向いていますから、成長になるのです。
ゲームのRPG(ロールプレーイングゲーム)がなぜ面白いのかというと、昨日までの自分を超えていくゲームだからです。
だからストーリーの長いRPGも私たちは、楽しみながらプレーを長続きさせることができます。
他人を比較対象にすると、一時的効果はあっても、すぐ疲れます。
自分を比較対象にすると、長続きするうえに、楽しむことができるのです。