私がアメリカに留学していたころ、日本人の友人の1人に、勉強の達人がいました。
見た目は、普通の女の子なのですが、勉強をし始めると顔色を変えます。
学校では、難しい授業ばかりなのですが、その子はいつも高得点を取ります。
難しい内容ばかりですが、驚いたことにその子は、どんな勉強も乗り越えてしまっていました。
ある日、なぜそんなに勉強ができるのかと聞いてみたことがありました。
素晴らしい答えが返ってきて、大変参考になるアドバイスでした。
「どんな科目でも、興味のある部分や面白いところを見つけて楽しんで勉強している。面白ければ、やる気も出るから」
私は「なるほど」と、大きくうなずきました。
勉強が嫌だ、嫌いだと逃げるのは、簡単です。
しかし、その子は意識を変えて、つまらない勉強の中から面白さを見つけようとしていました。
英語には英語の面白さがあり、地学、生物、国語、化学など、それぞれの分野にはそれぞれの面白さがあります。
つまらないところばかりに目を向けるから、いけないのです。
まず、その勉強を好きになるために、楽しさを見つけることが大切なのです。
その後その子は、U.C.L.Aというアメリカで有名な大学へと進学しました。
難しい勉強も、彼女を見ていると楽しそうに見え、実際に楽しんで勉強しているのでした。
楽しむこと、好きになることは、まず勉強を始めるにあたり、なにより大切なポイントなのです。