人付き合いが下手な人は、とにかく友人を増やしたがります。
「友人がいれば、毎日が明るくて楽しくなる」
「人脈が広いほど、困ったときに役立つ」
「友人が多ければ多いほど、人生は豊かになる」
たしかに友人は貴い存在です。
友人は、楽しみを2倍にしたり、悲しみを半分にしたりする力があります。
時には心の支えにもなり、人生で必要な存在であるのは間違いありません。
しかし、一概に友人が多ければいいとは限りません。
友人が多くなればなるほど、人間関係の維持が大変になります。
すべての人と連絡を取り合い、均等に交流を深めるのは、現実的に困難です。
増えすぎた友人は、もはや友人ではなく、単なる知人。
友人が増えれば増えるほど、希薄な関係に陥りがちです。
本当に困ったときに相談できる人もいなければ、助けてくれる人もいない。
人付き合いが下手な人は、希薄な友人ばかりで、本当に何でも話せる親友がいないのです。
財産とは、お金や土地だけではありません。
人間関係も立派な財産。
特に親友は、かけがえのない存在です。
豊かな人生は、友人の数ではなく、質のほうが大切です。
人付き合いの上手な人は、友人の選び方が洗練されています。
まずやみくもに友人を増やすことはありません。
自分と合った友人を選んだうえで、とことん仲を深めようとします。
時間・お金・労力を惜しみなく投資して、大切にしようとします。
その結果、何でも話せる親友に発展します。
「一生の友」「一生の宝物」になるのです。