人間関係では摩擦がつきもの。
人付き合いでは「相手に変わってほしい」と思う瞬間があります。
たとえば、相手の言葉遣いや態度が角立っているので、直してほしいと思うことがあるとします。
そんなとき、人付き合いが上手な人と下手な人とでは、対応に差があります。
人付き合いが下手な人は、相手を変えようとします。
「言葉遣いを直してください」
「態度を改めてください」
包み隠さず、ストレートにお願いします。
改善が早くなりそうですが、人付き合いは、そう単純ではありません。
人から「こうしろ」と命令されると、反抗したくなるもの。
相手を変えようとしても、なかなか相手は変わってくれないでしょう。
むしろ相手を変えようとすればするほど、摩擦や反発が強くなり、ますます人付き合いが悪化します。
では、人付き合いが上手な人はどうするのか。
人付き合いが上手な人は、相手ではなく、自分を変えようとします。
相手に態度を直してほしければ、自分の態度を変えようとします。
自分が手本を見せるかのように接することで、相手に気づかせることができます。
相手の乱暴な態度を直してほしければ、自分の態度から直そうとします。
自分が丁寧な態度で接していれば、相手もだんだん心を開き、態度が丁寧になっていくでしょう。
相手の言葉遣いを直してほしければ、自分の言葉遣いから直そうとします。
相手を尊重する言葉遣いで接していれば、相手も言葉遣いの重要性に気づき、だんだん言葉遣いを改めてくれるでしょう。
相手を変えようとすると摩擦が生じますが、自分を変えるだけなら自分次第。
少し時間はかかるものの、最もスムーズな対処法です。