人付き合いが下手な人は、守れない約束でも、簡単にうなずきます。
「仕事ができる人間と思われたい」という虚栄心。
「断ると、相手に嫌われるのではないか」という不安。
「うなずいた後で何とかなるかもしれない」という軽い考え。
さまざまな考えや感情があって、強気の発言をすることもあるでしょう。
できるだけ期待に応えたい気持ちは、人の素晴らしい心です。
しかし、やはり守れない約束は、やはり守れない。
後から「守れませんでした」と謝って、相手の期待を裏切ることになります。
守れない約束でも簡単にうなずくことで、相手に迷惑をかけるだけでなく、自分の信頼を落とすことにもなります。
謝って相手が許してくれたとしても、簡単に済むことではありません。
「約束を守れなかった」という事実は消えず、ずっと残り続けます。
信頼関係に傷がつき、今後の人付き合いに何らかの悪影響を及ぼす可能性があるのです。
人付き合いが上手な人は、守れない約束なら、勇気を持って断ります。
本当は守りたくても、守れなかったときの信頼の失墜は大きいので、無謀な約束はしません。
たとえ小さな約束であっても、守れる自信がなければ、勇気を持って断ります。
「ごめんなさい。守れる自信がないので約束ができません」
約束を断ることで相手を落ち込ませることもありますが、大きな問題には発展しないでしょう。
正直に断る勇気は大切です。
守れない約束を素直に断ることで「この人は約束を大切にする人だ」という印象を与えます。
正直に断ったほうが、かえって信頼を高める場合もあります。
守れる・守れないにかかわらず、約束を尊重する姿勢を見せることで、どんどん信頼を高めることができるのです。