「食事代を返せ」
「プレゼントを返せ」
別れ話を切り出すと、恋人から言われることもあるかもしれません。
おごってくれた食事代を、後から請求するのは反則という印象があります。
プレゼントしてくれたものを、後から「返せ」と言うのは、せこい気がするでしょう。
小さな器を感じさせる言葉。
せっかくいい別れ方をしたいのに「食事代を返せ」「プレゼントを返せ」の一言で台無しです。
喜んで受け取ったのが、ばかばかしくなるはずです。
では「プレゼントを返せ」という恋人の心理とは、どういったものなのでしょうか。
それはやはり「投資したものを取り返したい」という気持ちに尽きます。
相手にとっては、食事もプレゼントも「投資の1つ」だったのでしょう。
愛を深めるため、食事やプレゼントを通して投資をしていましたが、報われませんでした。
別に食事やプレゼントを「投資」と考えるのはいいのです。
愛情を育むために、お金と手間をかけるのは恋愛でも普通にあること。
おかしなことではありません。
特にプレゼントした商品が高額だった場合、回収したい気持ちが強くなるのは、誰もが持つ感情でしょう。
では「食事代を返せ」「プレゼントを返せ」という一言の何が問題なのか。
それは「投資のルールに反している」という点です。
回収できないリスクがあってこそ、投資です。
失敗したときに投資が回収できるなら、誰も苦労しません。
にもかかわらず、失敗したから回収したがるのは、あまりに自分勝手で都合のよすぎる話。
別れ際こそ、その人の本性が現れるといいます。
つまり、別れ際にせこい性格が表れたのです。
普段はにこにこして優しい人であっても、実際は自分の利益のために人格者を演じていた可能性があります。
投資の基本ルールを破るなら、付き合い続けたとしても、別の場面でトラブルを起こしていたでしょう。
別れ際「食事代を返せ」「プレゼントを返せ」と言う人とは「別れて正解」と考えるのが得策です。