太字と細字が混在する履歴書は許されるのでしょうか。
たとえば、履歴書の名前だけ太いペンで書くと、ボリューム感が出て、堂々とした見栄えになります。
また、自己PRや志望動機は細いペンで書く一方、強調したい部分だけ太いペンで書く方法もあるでしょう。
たしかに要点に太いペンを使うことで、見やすくしたり強調したりするなどの効果があるのは事実です。
私たちが普段、授業でノートを取るときも、太い文字を使った強調方法は一般的ですね。
さて、結論から言えば、残念ながらおすすめできない方法です。
太字と細字が混在した履歴書は、就職活動では不適切です。
履歴書は、私文書という扱いです。
正式な文書に余分な装飾は好ましくありません。
太字は、装飾の一種と見なされるため、違和感が出やすいのです。
履歴書は、さまざまな採用担当者に確認されます。
もちろん気にしない採用担当者もいるでしょうが、気にする採用担当者もいるでしょう。
どんな採用担当者にも見やすい履歴書を心がけるなら、細いペンで統一させたほうが、確実に安心なのです。
ただし、例外もあります。
履歴書ではなく、エントリーシートの自由記述欄なら、異なるペンを同時に使えます。
エントリーシートは、比較的自由が許容される傾向があります。
自由な記述が前提なら、種類の異なるペンで強弱を表現できます。