面接では、きちんとした回答が求められます。
自己PRや志望動機だけでなく、すべての質問に、きちんとした回答であるほうが好印象です。
ところが、きちんとした回答とはいえ、面接に通る人と通らない人とでは、答え方の心がけに違いがあります。
面接に通らない人が心がけるのは、とにかくきれいな答えです。
「とにかく印象のよい回答でなければいけない」
「何とかして面接官の機嫌を取らなければいけない」
巧みに美しく飾った言葉を使い、響きのいい言葉ばかりを連ねます。
きれいな回答のためには、時には、嘘をつくこともためらいません。
たしかに言葉はきれいなのですが、内容に誠意が感じられないため、面接官の心を動かしません。
また、きれいすぎる回答は、借りてきたような言葉ばかりになるため、面接官は違和感を抱きます。
「どうせ、嘘をついているのだろう」と、あっさり見抜かれ、不採用になるのです。
一方、面接に通る人が心がけているのは、自分らしい答えです。
まず正直であるのは、大原則。
自己PR、志望動機、そのほかの質問の回答も、自分らしさが表現できた内容を心がけます。
もちろん面接官に与える印象も大切ですが、自分らしさを正直に表現するのは、もっと大切。
言葉遣いが多少乱れたとしても、自分の頭で考えた回答が大切です。
心を動かすのは心です。
心から語った言葉こそ、面接官の心を動かします。
面接官も、応募者の本質を見極めやすくなり、適切な評価をしやすくなるのです。