面接に通らない人は、加点を狙うのが特徴です。
「ほかの応募者と差をつけなければいけない」
「注目してもらうために、何か驚かせることをしたほうがいいのではないか」
そう思い、何か特別なことをして、点数を稼ごうとします。
自己PRや志望動機は、奇抜な内容にする。
面接官の印象に残るような、インパクトのある言動を見せる。
意気込みは素晴らしいのですが、悲しいかな、加点を狙った行為は、逆効果になることが多い。
余計なことをしたばかりに、乱れた礼儀作法や不快な癖が目立ち、面接官は眉をひそめます。
基本が不十分である様子から、仕事をお願いしても指示に従わず、独自の判断や行動をするような不安をかき立てるのです。
一方、面接に通る人は、加点は狙わず、減点を避けることに集中します。
自己PRも志望動機も、奇抜な内容は避け、平易な言葉を使って、就労意欲がよく伝わる内容に仕上げます。
言動についても、社会人らしい礼儀作法を心がけます。
不快にさせる癖があれば、本番までに直します。
減点を避けたほうが、素直で正直な印象を与えるため、採用しやすくなるのです。
つまり、基本ができていることをアピールするということです。
基本がきちんとできてこそ、応用ができます。
唯一、加点を狙っていいのは、最終面接です。
最終面接まで来た人は、すでに減点になる要素がほとんどありません。
ほかの応募者と差をつけるため、加点を取りに行く必要があります。
最終面接を除けば、面接では減点を避けるのが賢明です。