初体験があるうちは、まだまだ青春時代を送っていると言えます。
たとえ、30代や40代の人でも、初めてのことに挑戦している人は、年齢とは関係なく「若い」と言えます。
私の友人で、30代の人がいます。
今、その人はスキューバダイビングをしています。
本人は、それまで経験などしたこともなく「初めてだったから始めてみた」と言います。
私はそれを聞いて「若いですね」と言いました。
年齢の高い人でも、初めてのことに挑戦している人は、若く感じます。
人間は、年を重ねるごとに、つい初体験に尻込みがちになります。
いい年をして恥ずかしい目に遭うのが嫌で、初めての経験から逃げ腰になります。
これが「心の老い」の出発点です。
体の老いを言っているのではありません。
体の老いは、年を重ねるに比例して、老いていきます。
人によって個人差はあっても、体の老化だけは、避けて通ることはできません。
しかし「心の老い」は、本人の気持ちしだいで、避けていけます。
「心の老い」が年齢を比例していくことはなく、本人がそうさせてしまっているのが大半です。
本人の心がけによって、心は年齢に関係なく、老けることも若返ることもできる、不思議な存在なのです。