私の祖母が生きていたころは、よくメイクをしていました。
顔はしわくちゃになっていても、鏡の前に立ってメイクをしている姿は、若く感じられました。
祖母に「なぜメイクするのか」と尋ねると「メイクをしたほうがきれいに見えるでしょ」と答えました。
当たり前の返事ですが、深い言葉です。
やはりメイクをしたほうが、きれいに見えるのです。
たとえ年を取っても、美しくありたいという気持ちは、すべての女性の願いでしょう。
当時70歳だった祖母が、美しくありたい気持ちを持っていてくれたことに、嬉しく思いました。
自分の顔に自信があって、メイクをしない人も、ときどきいます。
たしかに顔形に恵まれた人は、メイクしている人よりきれいなのかもしれません。
しかし「もっと美しくありたい」という向上心を捨てていることに気づきます。
きれいかどうかで、メイクをするしないではありません。
「もっと美しくなりたい」という向上心のある人がメイクをして、向上心のない人がメイクをしないだけです。
メイクをしている女性は、すべて若いです。
見かけが若いだけでなく、心も若いということです。
メイクは「自分をもっときれいに見せたい」という向上心の表れです。
だから、メイクしている女性は、みんな美しいのです。