とある情報系番組で「なるほど」と思う光景を目にしました。
ある人気アイドルが、楽屋で、鏡の前でにらめっこをしています。
にっこり笑ったり、怒った顔をしたり、困った表情をしたりなど、さまざまな顔をしていました。
てっきり演技の練習かと思いましたが、違いました。
実は、メイク中だったのです。
きちんとメイクをするために、そうしているというのです。
「いろいろな顔をしながらメイクをすると、きれいにできるんです」
どういうでしょうか。
メイクをするときは、どのような表情でしていますか。
おそらくほとんどの人は、無表情や真顔で、メイクしているはずです。
これという表情は、作っていない状態です。
たしかにそのほうがメイクはしやすいですが、必ずしもきれいにメイクができるとは限りません。
普段、私たちが会話をするとき、真顔で会話をすることはほとんどありません。
面白い話を聞いてにこにこしたり、興味深い話に目を見開いたり、難しい話に眉をひそめたりなどです。
何らかの表情を作って、人と話しているものです。
そのときのメイクの具合まで、計算に入れておかなければなりません。
真顔でメイクを決めたとき、真顔以外になったとき、意外な欠点が出てしまうことがあります。
笑ったときに、頬の辺りにしわが寄り、顔の一部が濃くなるかもしれません。
目尻から粉が、こぼれ落ちるかもしれません。
それは真顔になっているかぎり、わかりません。
表情を作って、初めてわかるのです。
だからこそメイクをするときは、鏡の前で笑顔です。
笑顔が、まず基本です。
鏡の前で、わざといろいろな顔をしてみましょう。
基本的な笑顔から始まり、困った顔、嬉しい顔、怒った顔、悲しい顔など、わざと表情を作ります。
さまざまな笑顔をしながら、メイクの出来栄えをチェックしましょう。
メイクをするときは、自分と見つめ合う時間です。