ビタミンDは、骨を強くするために必要なビタミンです。
カルシウムが骨の材料だとすれば、ビタミンDは接着剤のような役割です。
カルシウムとビタミンDの両方があって、骨は強くなります。
日光浴をすると、体内でビタミンDが生成されるため、骨を丈夫にするために重要だといわれています。
昔の母子手帳には、日光浴のチェック項目があるほど、重要視されていました。
たしかに子どもの成長期に日光に当たっていると、ビタミンDが生成され、骨を強くすることもできます。
問題は、その量です。
浴びると言っても、1日中、日に当たる必要はありません。
実際のところ、ごく少量でいいのです。
たとえば、黄色人種の場合、直射日光は、ほんの3分ほどで十分です。
たとえ日陰でも、5分から10分ほどで、ビタミンDの生成効果があるとわかっています。
「もっとたくさん浴びないと思っていた」と思う人は多いのではないでしょうか。
日光は骨を強くするビタミンDの生成につながるのはたしかですが、私たちが思っているほど、膨大な量を浴びる必要はないのです。
一番おすすめするのは、手のひらです。
手のひらに3分ほど日光を当てるだけで、ビタミンDは十分生成される効果があるとされています。
手のひらは新陳代謝が激しい部分ですから、しみになりにくい部分です。
また、現代では、積極的に日光に当たらなくても、食事から十分にビタミンDを摂取することもできます。
ビタミンDのためだけに、無理をしてまで日光に当たるのはおすすめできません。