執筆者:水口貴博

箸の使い方の30のマナー

16

ご飯に、箸を突き刺さない。

ご飯に、箸を突き刺さない。 | 箸の使い方の30のマナー

私が幼いころ、最も親から叱られたのは、このマナー違反です。

苦い思い出があります。

食事中、なんとなく箸をご飯に突き刺したとき「そういう箸の使い方は絶対にやめなさい!」と、怒った口調で注意されたものです。

親がひどく怒っているので、それだけ悪いことなのだなあと思ったものです。

この箸の使い方は、仏教で死者を弔うときに使われます。

葬式で、死者の枕元に、箸を立てたご飯を見たことがあるのではないでしょうか。

箸は「あの世とこの世の掛け橋」という意味があります。

そのため死んだ人には、ご飯に箸を突き刺して供えます。

仏様に向かって、死者がこの世からあの世で迷うことなく、安らかに成仏するように祈りをささげるのです。

葬式で故人を弔うとき、ご飯に箸を差すのは間違いではありません。

しかし、あくまで死んだ人に対してする使い方です。

生きている人がするのは、大変縁起が悪いためしてはいけません。

ご飯に箸を突き刺すのは、仏様にあげるときにすることです。

冗談でもするべきではありません。

日本国内ではもちろん、海外で和食を食べるときにも注意しましょう。

箸の使い方のマナー(16)
  • 箸をご飯に突き刺すのは、やめる。
箸を使って、口の中いっぱいに食事を押し込まない。

箸の使い方の30のマナー

  1. 箸で人を指さない。
  2. 何を食べようかと、箸を皿の上で迷わせないこと。
  3. 箸で器を引き寄せないこと。
  4. 器の上に、箸を置かない。
  5. 箸で器を叩かない。
  6. 箸から箸へ、食べ物を渡してはいけない。
  7. 食べ物を、箸で突き刺さない。
  8. 一度箸で取ったものを、食べずに器に戻さない。
  9. 食べ物の汁を落としながら食べない。
  10. 吸い物の中身を、箸でかき回さない。
  11. 箸を使って器の中身を探らない。
  12. 吸い物の中で、箸を洗ってはいけない。
  13. 箸先をかじらない。
  14. 箸を持ったまま、おかわりをしない。
    おかわりをしたご飯を、すぐ食べない。
  15. 箸を振り回さない。
  16. ご飯に、箸を突き刺さない。
  17. 箸を使って、口の中いっぱいに食事を押し込まない。
  18. 箸を握らない。
  19. 拝むように、両手で箸を挟まない。
  20. 箸先を、なめない。
  21. 器に口をつけたまま、料理を箸でかき込まない。
  22. 大皿の料理を、自分の箸で取らない。
  23. 箸を、つまようじの代わりにしない。
  24. 2人一緒に、同じ器の料理を挟まない。
  25. 素材の異なる箸を、使ってはいけない。
  26. 箸を持ったまま、他の器を持たない。
  27. 箸を、スプーンのようには使わない。
  28. 割り箸の木くずを取るために、箸をこすり合わせない。
  29. 口や器を使って、箸の先を揃えない。
  30. 箸を、ナイフとフォークのようには使わない。

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